青森市議会 2011-06-07 平成23年第2回定例会(第2号) 本文 2011-06-07
また、日本原燃株式会社の使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)でも外部電源が途絶え、非常用ディーゼル発電機で使用済み核燃料貯蔵プールの冷却を続けましたが、8日午後3時ごろ、幸いに外部電源が復旧しました。外部電力の復旧が間に合ったため大事に至らなかっただけで、非常用発電機を使用すること自体重大です。
また、日本原燃株式会社の使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)でも外部電源が途絶え、非常用ディーゼル発電機で使用済み核燃料貯蔵プールの冷却を続けましたが、8日午後3時ごろ、幸いに外部電源が復旧しました。外部電力の復旧が間に合ったため大事に至らなかっただけで、非常用発電機を使用すること自体重大です。
しかし、これまで冷却建屋の設計ミスや使用済み核燃料貯蔵プールからの漏水など、たび重なるトラブルでアクティブ試験の実施は延期され続けています。このアクティブ試験とはどのようなものか御紹介いたしますと、同工場の処理能力の50%、つまり、使用済み核燃料約430トンを使用し、プルトニウム4トンを抽出するというものであり、本格稼働と同内容のものであります。
2001年7月より使用済み核燃料貯蔵プールの漏えい検査で、累計で約4000リッターもの水を検出したと日本原燃が12月末に発表しました。以来 291カ所ものずさんな溶接工事が見つかり、貯蔵プールだけではなく再処理工場本体でも不良工事が見つかりました。
この間の主な事故を拾っただけでも、JCOウラン転換工場の臨界事故、ウラン濃縮工場の遠心分離機の3割破損、軽水炉では沸騰水型の東電福島第二原発3号機循環ポンプ事故、加圧水型の関電美浜ギロチン破断事故などが多発しており、さらに動燃東海再処理工場爆発火災事故、高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏えい火災事故、六ヶ所村使用済み核燃料貯蔵プールの漏水と核燃料サイクルのすべての段階で事故が発生していると言っても